翻刻
【右丁】
一種
かんしのぶ
たちしのぶ
小雉尾草(せうちびさう)
《割書:山草部黄連条》
諸国(しよこく)深山(みやま)に多(おほ)し形(かたち)
海州骨砕補(かいしうこつさいほ)《割書:しの|ふ》に似(に)
て叢生(さうせい)し四時(しゞ)凋(しぼ)ます
葉背(はのうら)に花実(はなみ)あり
【左丁】
石韋(せきい) いわのかわ《割書:本草|和名》 いわぐみ《割書:和名|鈔》 いしのはうち《割書:藻|塩》
いわかしは ひとつば ソンヘーチリヤ《割書:荷|蘭》
山中 陰処(ひかけのところ)石間(せきかん)に生(せう)す根(ね)は筆(ふて)の管(ちく)より細(ほそ)く蔓延(まんゑん)し一節(ひとふし)一葉を生(せう)す小なる物(もの)
は幅(はゝ)一寸 長(なか)さ二三寸 大(おほい)なる物(もの)は幅(はゝ)二三寸 長(なか)さ一二尺 葉(は)の背(うら)に花実(はなみ)を生(せう)す黄赤色(かはいろ)
獣皮(けものゝかは)に似(に)たり四時 凋(しほ)ます葉(は)狹(せは)き物(もの)あり闊(ひろ)き物あり又 変(へん)して葉頭(はさき)両岐(ふたまた)をなす
物あり
【版心の中央部】
石韋
【九行四字目「砕」のルビ「す」は別の字の上から書き直したように見える】
【十四行目、二十三行目の「石韋」 目次(コマ38)では「石葦」】