翻刻
【右丁】
一種 さるのせうが
ひろうと
しのふ《割書:江|戸》
根(ね)は骨砕補(こつさいほ)《割書:せいれう|かつら》に似(に)て
細(ほそ)く毛(け)少く葉(は)は貫衆(くわんしゆ)
《割書:やまそ|てつ》に似(に)て軟(やはらか)く短(みしか)き毛(け)
多(おほ)し
【左丁】
一種 しのふ
海州骨砕補(かいしうこつすいほ)《割書:証類本|草の図》
処々 深山(みやま)の木石に生す根(ね)は
筆(ふて)の管(ちく)の大さ蔓延(まんゑん)す褐(うるみ)の
毛(け)あり葉(は)は海金砂(かいきんしや)《割書:つりし|のふ》の梢(こすへ)
の葉(は)に似(に)て細密(さいみつ)なり冬月(ふゆ)葉(は)
凋(しほみ)て根(ね)枯(かれ)す
一種
尾州(ひしう)より来(きた)る物(もの)
葉(は)の頭(かしら)叉(また)をなし
魚(うを)の尾(を)の如(こと)し俗(そく)
に獅子(しゝ)といふ
【版心の中央部】
しのふ
【十四行目のルビ「こつすいほ」は「こつさいほ」ヵ】