翻刻
【右丁】
仏甲草(ふつかうさう)
まんねんぐさ つまれんげ
ねなしぐさ《割書:江|戸》 いつまでぐさ
のびきやし《割書:大和|本草》 すてぐさ《割書:丹|波》
石間に生す葉(は)細長(ほそなか)く
尖(とか)り三葉 対生(たいせい)す湿姑(しつこ)
草(さう)《割書:いかり|こけ》に似(に)て厚(あつ)く淡緑(うすみとり)
色(いろ)節(ふし)の間(あいた)に根(ね)を生(せう)す
夏月 五弁(いつへら)の小き黄花(きいろのはな)
を開(ひら)く
【左丁】
一種
はなつゞき
石上に生(せう)す葉(は)
円(まる)く短(みしか)く互生(こせい)
す茎(くき)蔓(つる)の如(こと)く
花は仏甲草(ふつかうさう)《割書:まん|ねん》
《割書:く|さ》に同し秋月(あき)
葉(は)染(そめ)て紅(こう)なり
【版心の中央部】
はなつゝき