東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

絵本写宝袋 9巻 1之巻 - 翻刻

絵本写宝袋 9巻 1之巻 - ページ 23

ページ: 23

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【右丁】 斎宮女御(さいくうのにようご) 【上方】   几帳(きちやう)仕立(したて)上(かみ)白(しろ)下(しも)より紫(むらさき)はきかけ   又は惣朱(そうしゆ)錦(にしき)もやううむけん   金でい地紋(ぢもん)からくさ等(とう)をかく 一文字(いちもんじ)白(しろ)にても茶(ちや)にても 驚燕(ふうたい)【注】白 紫(むらさき)こん見 合(あわ)せ綾(あや)の紋(もん)を画(かく)三重襷(みゑだすき) 露(つゆ)総角(あげまき)白(しろ)くれなゐ 右いづれも金銀でい仕立(したて)なり 二 畳重(でうがさね)うむけんへり五色(ごしき)三色 思(おもひ)入 次第(しだい)にすべし 【中段 畳上左端】 六セウ ヘリハ ムラサキ ウンケン 【下方】 二畳(にでう) 重(がさね)は 常(つね)の 畳(たゝみ)に。お なじへり とりたる 表(おもて)を 重(かさね)て とづる よこに 中 筋(すぢ)を 引(ひく)事 畳(たゝみ)と 表敷(うはしき)と の分(わかち)也 【左丁】 伊勢物語(いせものがたり)【見出し囲み文字】 【上方 雲形内】 むかしおとこ女のもとに ひと夜(よ)行(ゆき)て又もいかず なりにければ女 手洗(てあら)ふ 所に貫簀(ぬきす)をうち遣(やり) てたらひのかけに見へ けるを  我(われ)ばかり物思ふ人は   又もあらじと  おもへば水の下(した)にも       ありけり 来(こ)ざりける男(おとこ)立(たち)きゝて  水口(みなくち)にわれや見ゆらむ  かはづさへ水のしたにて  もろごゑになく 【下方 雲形内】 貫簀(ぬきす)はたら ひにおほふて 水のちらぬ 支度(したく)なるよし あみてすき まより水 くゞるといふ 今わたし かねなども ぬきすと いふ 【注 「ふうさい」は誤。正しくは「きやうえん」とあるところだが、掛け物のの風帯の一名なので「ふうたい」と振り仮名をしたと思われる。】