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翻刻
瓠(こ)
犬(けん)
国
此国むかし帝(てい)誉(??)
高辛氏(かうしんし)のとき。
宮中(きうちう)に老女(らうぢよ)有
耳(みゝ)のうちより
蚕(かいご)のまゆのごとく
なるものを生(しやう)ず。
瓠(ふくへ)に入てをくに化(け)して犬(いぬ)となる。其 色(いろ)五 色(しき)【「いろ」と左側に傍訓】也
名づけて瓠犬(こけん)と云時(いふとき)に呉将軍(こしやうくん)むほんをおこす。
瓠犬(こけん)ひそかに。呉将(こしやう)が首(くび)をくわへてかへる。帝(みかど)よ
ろこひて。宮女(きうちよ)を給(たま)ふ。犬(いぬ)女(をんな)をつれて。南山(なんさん)に入。
三年のうちに男子(なんし)十二人を。うむ。みな是人也