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翻刻
のがれかくりぬと云。応天府より行事二年二月にいたる
長(ちやう)
人(じん)
国(こく)
此国の人たけ
三四 丈(じやう)なり。むかし
明州(みやうじう)の商人(あきんと)海(うみ)
をわたる時(とき)。雰(きり)ふ
かく風あらくして
舟のむかふかたを
わきまへず。やう〳〵雰(きり)はれ。風やみてのち。ひとつの
嶋(しま)につく。ふねよりあがりて。薪木(たきゞ)をとらんとす
るに。たちまちに。ひとりの長(ちやう)【「なが」と左側に傍訓】人をみる。其 行(ゆく)
こと。飛(とふ)がごとし。あき人おどろき。おそれて。にげ