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翻刻
孝(かう)
臆(い)
国
此国のめぐり三千
余里(より)平沙(へいさ)のうち
にすめり。木を
もつて柵垣(ませがき)を
つくる。柵(ませ)のうち
めぐり十 余(よ)里。其
内に人家(じんか)二千 余(よ)あり。気候(きこう)常(つね)にあたゝかにして。草
木。冬もしぼまず。国人 皆(みな)長(たけ)ながく。大鼻(ひ)【「はな」と左側に傍訓】にして。ま
なこあをく。かみ黄(き)なり。其おもて血(ち)のごとく。つねに
かみをゆふことなし。五こくゆたかに金鉄(きんてつ)【「こかねくろかね」と左側に傍訓】おほく
麻布(あさぬの)を衣(ころも)とす。商(しやう)敗(■■)のあきなひものなし。道