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翻刻
奇(き)
肱(こう)
国(こく)
此国人よく飛車(ひしや)【「とぶくるま」と左側に傍訓】
をつくりて風に
したがひて。遠(とおく)
ゆく。むかし殷(いん)の
湯王(たうわう)の時 奇肱(きこう)国
の人。くるまにのり
て。西風によつて予州(よしう)にきたる湯王(たうわう)其車を。やぶ
りて。国民(たみ)にみせしめす。そのゝち。十年をへて。
東風(とうふう)吹(ふく)とき。奇肱(きこう)の人またくるまをつくりて
かへる。其国 玄玉門(けんぎよくもん)の西一万里にあり