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【上段】
ば酒(さけ)はもろ〳〵のくすりなれども
過(すぐ)るによりて毒(とく)となる塩(しほ)はあぢわひ
のぬしなれどもすぐれはあぢを
うしのふが如(ごと)し
一大かたやうじやうに入る人は一日に
二度ばかりくるしからず但(たゞ)し老(おい)
たるや気(き)りよくのつよきとよは
きとは大きにかわるべし
生(うま)れ付てかいなき人つよき人
のまねをすべからす
一湯ふねに久しくゐる事あと
ゆはぬるきをほんとすあつけれは
ねつをうけ身(み)ねつすれはかぜを
ひくかへつてかんのもとひなり
一食後(しよくご)に其(その)まゝ入るべからず
【下段】
大弐三位(たいにのさんみ)
有馬山(ありまやま)
いなの
さゝ原
風(かぜ)ふけは
いでそよ人を
わすれやは
する