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【上段】
薬師(やくし)の名号(めうこう)ばかりなりとも
となふべし
一 幾湯諸国(いくゆしよこく)に有といへども
或(あるひ)は水 湯(ゆ)又は色々(いろ〳〵)味(あちは)ひのゆ
なり然(しか)るに此ありまはしほ湯(ゆ)
にて力(ちから)はけしみゆへすくなく
よくすれはかんをあたゝめしつ
をさり風をしりぞけけつ気(き)い
をたゞし気(き)りよくをますはれ
いたみの所を治(ぢ)する事此ゆ
のとくにこへたるはなししかし
ながら薬(くすり)なればとてつよく
すればあせしきりにいでゝ
けつ気いちがひむねふさがり
たちまちにあやまちありたとへ
【下段】
紫式部(むらさきしきぶ)
めぐり
あひて
みしや
それとも
わかぬ
まに
雲(くも)がくれ
にし
夜半(よは)の月(つき)かな