翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

九替十年色地獄 : 3巻 - 翻刻

九替十年色地獄 : 3巻 - ページ 3

ページ: 3

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《割書:狂伝和尚(きやうでんおしやう)|廓中法語(くわくちうほうご)》九替十年色地獄自序(くがいじうねんいろぢごくしじよ) 諺(ことわざ)に北洲(ほくしう)の千歳(せんねん)も。 限(かぎ)り有(あり)といへるに。などてかく。 苦界(くがい)十年の限(かぎ)りなき事よ。九年 面壁(めんへき)の。 達(だる)しうと。 いへども。 年(ねん)ン一( ̄ツ)しのわる長(なが)き事を知(し)るべからず。 突出(つきだ)し より年明(ねんあけ)まで。 憂(うき)年月(としつき)の隙(ひま)行(ゆ)く駒下駄(こまげた)。無理(むり)な 驤(はるび)【※】もとかねばならず。いやな風(かぜ)にもなびかにやならぬ。 柳(やなぎ)の髪(かみ)にさす笄(こうがい)は。八 本( ̄ン)九 本( ̄ン)の浄土(しやうど)とも見 ゆれど。 旦(あした)にはたちまち損料(そんりやう)物の蔵にいたるときくならく。 誠(まこと)に㮈楽(ならく)【奈落】の責(せめ)なるべし。なんとマアそうじやねへかへ 寛政しん亥【?】の春   山東京伝 述 【※はるび=腹帯。字はこれではないかもしれないが、空欄ではルビをふれないため似た文字をあてた】