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齎し四戸を閉し宰相をして之を調理せしめ下
面既に炒十分(やけとほり)たりいざ反して炒かんと之を反
したる時内閣の一壁忽ち開け入り来る者あり
帝宰相と共に之を見れば前日と異にして入り
来りたる者は美婦に非ず一個の大黒奴。奴衣を
穿ち大棍を右手に提けたるが禹歩(おゝまた)に走#1みて鍋
に近づき棍を以て魚を打ながら怖ろしき聲を
發し魚よ魚よ汝尚ほ舊約を固保するやいなや
と問ふ時に四魚齊しく首を擧け唯々若し汝尚
ほ記臆せば吾輩も亦記臆せん若汝の負債(ふさい)を償