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は魚を携へ厨房に来り巳が見る前にて彼厨婦
に之を調理せしめたるに厨婦の物語りたる所
詐ならす再び美女来りて魚と問荅すること毫末(つゆほど)
も違はざりければ宰相大に驚き怪み是れ異常
の怪事なり秘すべきことにあらすと。やがて帝に
謁して委曲を奏しければ帝更に四魚を得んこと
を欲し漁夫を召て之を求め玉へば漁夫は明朝
之を獻すべしと約し彼湖に至り網を撒ちたる
處同しく四魚を獲て直ちに之を帝に獻ず帝大
に喜んで再び黄金四百両を賜ひ魚をば内閣に