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翻刻
序 質 勝(カツテハ)_レ文 ̄ニ野暮也。文 勝(カツテハ)_レ質 ̄ニ高慢也。文 質(シチ)元 結(ユヒ)人品として。
月親(サカヤキ)青き君子国。五穀の外に挽(ヒキ)ぬきの。おそば去らずの重忠が。
智慧の斗枡(トマス)に謀られし。大小名の不知(フチ)の山。一国一斗一生の。恥
を晒せし七温湯(ナヽユ)の垢。とけて流れて三嶋にあらぬ大磯の
化粧水に。しらげすませし文武二道万石 通(ドヲシ)と名づけしを。
山【絵】の裾野の□【絵】十が需に応して□【絵】作 ̄ス」
頼朝公ゟ重忠に命して鎌倉の諸大名の心文にかたよるか武
にかたよるかをためせ給ふ事より重忠謀をもふけて富士
の人穴に不老不死の薬あり諸大名此穴に入りて薬を求へし
と命す皆々其穴に入るに穴中に文雅洞あり妖怪窟
あり長生不老門あり文ある人は文雅洞へ入り武人は妖怪
崫へ入る文武の外のぬらくら武士は長生不老門へ入る
此のぬけ穴の口へとろゝを流し置ける故ぬらくら武士
すへり落るおかしみあり「重忠かはかり事にて百人いかさま
にかゝる東海の天なるべし」と書たるが面白し文武の外のぬら
くら武士多けれは箱根の七湯へ遣されて各あそひ戯□【るゝ】お
かしみありそれより大磯のくるわにおの〳〵遊ひて金を使ひ
はたし皆一同にむけんのかねをつくおかしみ其輩を終
に文武の二道にみちひくを終りとせり元来垢本の趣
向は白川侯御補佐の時代をほのめかせしものなり
其頃世に評判せし程ありて妙作也
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はなし狐に玉をさつかりし事めうがの川へ流れくもを丹右衛門の妻