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キ 鎌倉 ̄ノ栄(サカヘ) 五《割書:巻末に| 西村屋板とあり》 《割書:作名ナシ|画名ナシ》北斎の画風也
これは由井正雪の事を書たるもの也 椎園按るに鎌倉の栄と題号
せしもの二本ありいつれも正雪の事を書きし双紙也
花御江戸頼朝卿御入 京伝作【花東頼朝公御入】
キ 《割書:栄花夢|後日 話(ハナシ)》金々先生造化夢 三《割書:寛政六寅|蔦や板》 《割書:京伝作|画名なし》【コマ28, 120】
金々先生栄花の夢をみてよりうき世をさとり過て渡世もせすくらす内
に茶つけをくはんとにはなをしかけるうちねふりを催すに夢の中に仙人
の所に至り仙人かにはなにて茶つけをくはせんとてまつその膳わん釜を
それ〳〵の職人にこしらへさせるより茶をつませ米をまきつける【蒔き付ける】なとさま
〳〵気の長きことをして茶つけをくはせる事をしるせりこれ
世の中はかせがにやならぬ道理をさとらせし妙作也
キ 江戸 ̄ノ春一夜千両 三《割書:年号ナシ|つたや板》 《割書:京伝作自画ナリ|まさのふ画とあり》【コマ32, 133も】
もち丸や長者右衛門といふ長者家内の物にそれ〳〵金をわけあたへ
金をいかしてつかふへしといふに人々いろ〳〵につかふ事をしるせり
キ 江戸 生(ムマレ)艶(ウハ)気 ̄ノ椛(カバ)焼 三《割書:年号ナシ|つたや板》 《割書:京伝画作也|北尾政演画とあり》【コマ32も】
あだきやのゑん二郎といふものふけんしやの一人りむすこなるかうはきなる
事をこのみさま〳〵のたはけをつくし金をついやせし事を作るその中に
ゑん二郎仲の丁のうきなといふ女郎とうそ心中をせんとする所をとろぼう
出てきものをはぐれ二人りまつはたかにて道行の所に
《割書:仇気やゑん二郎|浮名やうきな》道行 興(キヤウガ)鮫肌《割書:〽あしたにいろをして夕へに死すとも可也|とは扨もうは気なことのはぞそれは論》
語のかたいもじ是は豊後のやはらかな肌とはだかの二人りして結ひしひ□□【もを】
一人りしてとくにとかれぬ疑ひはふしんの土手の高みからとんと落なば
名やたてんどこの女郎衆かしらみひも結ふの神もあちらむかさんしよ
じやうゆのやきずるめぴんとひぞるも今ははやむかしとなりし仲の丁そと
八文じもこふなれはうち七もんじたどりゆく涙にまじる水はなにぬらさん
袖はもたぬゆへ下たのおひ□□【をぞ】しほりける身にしみわた□【る】こち風にとりはだ