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そのために。こゝろをこめてなされたり。われらがつねのあり
さまは。ぜんともふせばとふざかり。あくともふせばすゝむ也。むやくの
つみとかつくるゆへ。なにとてごせいたすからん。はらをたつるも
みよりいで。又いかるゝもみよりでれば。おにとてほかにな
けれ共。こゝろでこゝろを。まよいするこゝろの。おにがせめ
くれば。われとのりゆくひのくるまたゞ。はかなきはしやばせかい。このよはわづか五十ねん。ながらへて七十ねんとは。申せ共
らうせうふせうと【老少不定】。あるからはこよひもしれぬ。わかいのち
かぜのまへの。ともしびがほんのふぐそく【煩悩具足】。そくぼだい【即菩提】つゆに
やどとる。いのち也あさかほはおひをまてどひかげを。またん
しやばせかいしかれば又。なんぢらもしやばへにんけんと。うまれしは
一せや二せの。ゑんならす六どむすんで。おとゝとなる七たひ。ち
ぎりてあにとなる。千たひちぎりて。おやとなる一おんがうの
ぜんゐんにて。人のかたちをなす事は。おぼろけならんゑんぞかし。
たゞはかなきは。しやばせかいきのふまでは。人のほだいをと
いしみが。けふはわがみが。とわるゝみとなりて。しやばのからだ