翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - 翻刻

目連尊者地獄めくり / 宇留藤太夫正本 - ページ 19

ページ: 19

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そのために。こゝろをこめてなされたり。われらがつねのあり さまは。ぜんともふせばとふざかり。あくともふせばすゝむ也。むやくの つみとかつくるゆへ。なにとてごせいたすからん。はらをたつるも みよりいで。又いかるゝもみよりでれば。おにとてほかにな けれ共。こゝろでこゝろを。まよいするこゝろの。おにがせめ くれば。われとのりゆくひのくるまたゞ。はかなきはしやばせかい。このよはわづか五十ねん。ながらへて七十ねんとは。申せ共 らうせうふせうと【老少不定】。あるからはこよひもしれぬ。わかいのち かぜのまへの。ともしびがほんのふぐそく【煩悩具足】。そくぼだい【即菩提】つゆに やどとる。いのち也あさかほはおひをまてどひかげを。またん しやばせかいしかれば又。なんぢらもしやばへにんけんと。うまれしは 一せや二せの。ゑんならす六どむすんで。おとゝとなる七たひ。ち ぎりてあにとなる。千たひちぎりて。おやとなる一おんがうの ぜんゐんにて。人のかたちをなす事は。おぼろけならんゑんぞかし。 たゞはかなきは。しやばせかいきのふまでは。人のほだいをと いしみが。けふはわがみが。とわるゝみとなりて。しやばのからだ