翻刻
十六らかんと申なり。十六らかんのそのうちを。すぐり〳〵て七人
を。七仏らかん申なり。七仏らかんのその名をば。きむらわう。わしやむら
わう。あなんそんじやに。まかせうふるな。しやりほつ。もくれんは一
のみでしとよばれたり。こゝにあわれをとゞめしは。もくれんそんじや
にとゞめたり。そんじやあるひの事なるが。しやかむにによらいに。
うちむかひ。つれともだちを見ますれば。ちゝもあれは。はゝも
ありわれも。をでしとよばれなから。ちゝもなけれは。はゝもな
し。いつくにこそはましますぞ。しらせ給われによらいさま
とたつてねがわせ候へは。しやくそんこたへてのたまはくなんじがちゝ
と申するは。しやばにありしそのときは。とう天ぢくのあるじにて。
名をば。ようぼん大王と申て。いせゐのみかどでありしゆへ。かみ
や。ほとけにこくよふあり。たかきところにどうをたて。ひんなる
ものには。しよくをあたへさむきものには。きるものをきせ。なん
ぼか。すくはせ【救わせ】給ひける。ぢひだい一の大王も。しやばのならひの
ことなれば。四十九才を一ごとして。ついにむなしくなり給ふ。
しやばをはなれて。すへのよは。これよりさいほうこくらくの。