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看病の怠る事を覚実母此世を去給ふといへとも
是また左の如し年経て後不行跡にして
江府にありし実父の病ひ便りなき国に旅立し給ふ
その日をもしらす父母居す時は遠遊せす是聖賢
の教を守らさるの後悔也自らなせる禍ひ難
遁不順にして恥辱を抱て再国に帰り養母
の腹立給ふを慰の詫を乞願ふといへとも是を心
よしとし給ふ事なし数日仮居して妻子と
共に憂辛苦をするといへとも困窮爰に止りて
朝夕患多し折しも夏の日の夕立篠をつく
か如し雷鳴耳をつらぬき電光目に遮に
おそろしといふも尋常なり此時己驚怖
して是を思ふに酉夢打其父天雷裂其
身斑婦罵其母霊蛇吸其命指をおりて
罪を数るに三枝反甫の礼をもしらす己か如き
不孝なるものならて誰か現罪を蒙らさる