翻刻
諸商人おもひ〳〵に見せ店をまうけて
家業怠る事なし都て町〳〵の
有増を図画の大略をもつてす先程に
近来取にけて繁花賑ふにしたかひ一より
十□【百?】千に至るまて一ッとして不足する
事をきかす説前にも記せり如く善
光寺如来御回向とて来年の事をいへは
鬼の□【笑?】ふ今年より
我人におとらしと精を磨き魂【䰟】を碎て
利潤の大なる事を工風し新製妙
案なる事を催す其外旅籠屋茶
店に至り煤を払ひ行燈を張かへて
年のあくるをまつ或は芝居或は軽
業曲馬をはしめ遠近にあるとあらゆる
評判記を尋もとめ給金雑費の多
少をろんせす工風をこらす事
尋常なり