能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 54

ページ: 54

翻刻

名あるよし      予柳瀬の里とやらんいふ片里に不時公務      にかられて一夜二夜明しらける宵の間に音      信るゝ鹿の音も弥敷かゝるあさまの旅寢      の徳と今一声も聞まほしく思ひしに更      行まゝにせわしく鳴伝ふに今ははや    我をしはしいを寝をさせよ鹿の声 敷波村往来也私領公領別れ有村也大蓮寺とて法花 宗あり公領庄屋に枩永道法といふ者有古き百姓の由 与左右衛門とて能き百姓有又此村藤七といふものゝかたに 不思義なる大黒の古き木像有 又往来に峨山枩とて一本の古木有今誤りて枝葉異成 ゆへ笠枩といへり是は峨山和尚梵俗の時■盗ありし 物見の松なるゆへ峨山枩といふよし       此峨山松にけし    幾穐御心の松の一本かな 又宿村とて有往来也今濱へ近し昔は今濱村抔の 宿なくありし時此村駅にて末森の城下にありし