翻刻
すひたる物有取て御覧しけれはひめ
きみの御手にてかくなん
うき人になをさしそへてかなしきは
たゝつれなきはいのち成けり
身はうきふねのよる方もなく成ぬる
なりいかにも聞しめす事あらは後
世たすけ給へとそかゝれたり宮是を
御らんしてあはれやすからぬ事かな
とおほしめしはりまの三位をいかに〳〵と
うたかわせ給へとも今の御門の御めのと
にてかたをならふる人もなし思ふともかな
ふまし今たゝうちしつれ御なみた計
なり御名残もをしけれはこれにてよ
をあかさはやとお覚しけれとも三
位をる?ましくおもひてうちにてわら
はん事もはつかしかへらんとおほしめし
て御くるまにのりみやす所へ帰り給ひ
てより後はひんきも聞しめさす
しのひの御なみたはかりやるかたも
なし扨そのとしもやう〳〵暮あ