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宮これを御覧すれはなひし申けるはむ
かしもためしあれはこそゑにもうつ
しつたふらん今人ことにかなしき恋
をするとて
やうきひのことつてしけるむかしより
いきてわかるゝ我そかなしき
と申けれは宮いまよりはかよふにい
ひてこそなくさみ候はんつれとてゆかり
の草とおもひ給へとせんしありけれ
はなひしあらかたしけなやとそ申ける
扨宮かへり給へは人こそおほけれはりまの
三位まいらせてうちゑまいり御門に申
やうひやうふきやうの宮こそなひしの
本へかよはせ給ひ候へかのないしをはせん
し成て四位の少将にあはせたひ給へと
申けれはひやうふのつほねこれをきゝ
てないしのつほねにかたりけるやうさん
みこそしか〳〵との給ふなれと申給へは
ないし心うやたれゆへにあかぬわかれ
をして物おもふ身とはなりぬるそや