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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

東三河道中記 : 豊橋市及其附近案内 - 翻刻

東三河道中記 : 豊橋市及其附近案内 - ページ 100

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なるのでして、此全距離は約八町あるといひますが、恐らく絶景と して又奇勝として誇り得るものだらうと思ひます。  附近の山中には色々の植物に富み、熱帯植物のカギカツラもあれ ば、高山植物の石楠花もあります。そして岩漿中からは色々な化石 が出るといふ風に、地質學や植物學からも實際見逃せない處だとい はれてゐます。  川合から奥は遠州への道が自然に開けて居り、原始時代に豊川を  遡つた先史時代人は此方面へ出たものと思ひます。信州への通路  は鳳來寺から田口、津具の線によつたらしく、この見方は今日發  見される諸種の遺物から判斷されるように思はれます。  尚此方面では年中行事として今も昔ながらの 花祭り【ゴチック見出し】が所々で行はれ、土俗研究者の興味をそヽつて居りま す。此地方出身の其方面の研究家である早川孝太郎氏は、これにつ いて膨大な著書がある程です。  其他天然紀念物とか、史實傳説などにまだ申上げたいものもあり ますが、省略致しまして、今回はこれで擱筆する事に致します。 次回は市の東部方面について申上げたいと存じます。    敬具