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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

東三河道中記 : 豊橋市及其附近案内 - 翻刻

東三河道中記 : 豊橋市及其附近案内 - ページ 122

ページ: 122

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                        二四〇 ひます。 日出石門  は字日出にあつて、大平洋に面し怒濤岸を噛む処にあ りますが、地理大系には次のやうな説明が加へられてあります。  伊良湖附近は海岸平野上に古生代岩石の丘陵が立ち其先端は浸蝕  されて伊良湖岬となり、次の突角附近が日出の石門となる地形学  上の対置海岸である。岸頭から石門や神島の眺望はよい。褶曲に  富んで奇岩の島と岩丘とを打寄せる怒濤が、断層断に沿ふて貫い  た洞穴が石門である。石門から灯台へ小径をたどる途中恋路浜は  風景一層佳である。  浜辺からの眺より、私は巌上から見下した景色が一段よいと思ひ ます。私は遠慮なく川合の天然橋と共に三河の二大絶勝だと推称し てよいと思ひます。 医幅寺   は大宇和地にありますが、此寺の大般若経は木曽義仲 の祐筆であつた太夫坊覚明の筆といはれてゐます。事実覚明の奥書 もあるが最後の奥書に正和五年六月十日比丘円澄【?】とあるので一筆写 経ではありません、又貞治何年かに補修したといふ奥書もあります がとに角有名な経文です。  次回は市の西方を申上げて一通り御案内を終り、又足らない処や  申残したものなどを補つて見たいと思ひます。では今度はこれで  失礼致します。                草々                         二四一