翻刻
くほぼ其の目的を達する事の出來るものと信ずる。
本書の記述は著者の創意になり、從来の案内記と趣を換へ市内は
順を撰み著者自身が案内する心持ちで述べ、市外は實際の位置を観
光の順序に書いた。本書を上下に分けたのは其の為で上巻を市内に
下巻を市外に充てた。又附録とした東三古謡集は著者が年來蒐集し
た中から古典味と郷土色豊かなのを撰んだもので、これによつて東
三河に於ける古い情操を偲び得られると共に何かしら我々の魂に触
れるものがあるやうに思はれたからである。
昭和拾年七月 著者識
東三河道中記 上巻 目次
第一日 市内東部方面 一七頁
豊橋驛 一七 岡田屋旅館 一八
豊橋市の大勢 一九 松月堂菓子舗 二六
喜見寺 二六 天神社 二七
田中屋呉服店 二八 豊橋別院 二九
白山比咩(はくさんひめ)神社 三二 牟呂用水路 三三
諏訪神社 三四 首斬地蔵 三四
松山神社 三五 潮音寺 三六
松林寺 三七 野口神明社 四〇
神宮寺 四一 西光寺 四三