翻刻
晋子(しんし)か雨乞(あまこひ)の
名句より
黄口(かう〳〵)の赤児(せきし)迄
此処の名高きを
知て糸遊(いとゆう)の
長閑(のどか)
なる日は
嫁菜(よめな)
蒲公草(たんほ)の
摘草(つみくさ)に
秋葉(あきは)の道を
忘(わす)れ
畔上(あぜみち)の
つぼ
菫(すみれ)は
鼻紙(はなかみ)の
□□しほれ
三伏(さんふし)の
暑(あつき)日は太郎
大黒やが洗鯉(あらいこひ)に
汗熱(かんねつ)の苦(くるしき)を濯(そゝ)き
いや高き
公子(こうし)繁華(はんくわ)のうかれ人
爰に燕酒(さかもり)して杯(さかつき)の
朽(くち)るをもしらす