← 前のページ
ページ 22 / 194
次のページ →
翻刻
【柱】頭書増補訓蒙図彙旧序 五
三才千字文序(さんさいせんじもんのじよ)
先(それ)人(ひと)の智(ち)あるは自然(しぜん)也(なり)見聞(けんもん)する所(ところ)を心(こゝろ)に記(しる)して事物(じぶつ)の理(ことはり)
を弁(わきま)ふるに賢愚(けんしぐ?)の別(べつ)ありといへど其/馴(なる)るに随(したが)ひて其(その)端(はし)を覚(さと)
らざる者(もの)なし学問(がくもん)の優劣(ゆうれつ)他(た)なし只(たゞ)識(しき)と不識(ふsきき)とにあり近世(きんせい)
惕斎先生(てきさいせんせい)訓蒙図彙(きんもうづい)を著(あらはし)て童蒙(どうもう)に便(たより)す則(すなはち)人をして品物(ひんぶつ)の名象(めいしやう)
を識(しら)しめんとする已而(のみ)吾家(わがいへ)の児女(じじよ)輩(はい)此書(このしよ)を玩(もてあそん)で先生(せんせい)の余沢(よたく)を蒙(かうむ)る
事(こと)少(すくな)からす故(ゆへ)に能書生(のうしよせ)某(それがし)に属(ぞく)し書中(しよちう)の四言千文(しごんせんもん)を筆(ひつ)せしめ剞劂(きけつ)
に附(ふ)して世(よ)に伝(つた)へ童子(どうじ)をして是(これ)を玩(もてあそば)しめ傍(かたはら)書学(しよがく)に便(たより)せんとす就中(なかんづく)
本書(ほんしよ)に考(かんが)へて図画(づぐわ)訳文(やくもん)を見時(みるとき)は童稚(どうち)の識(しること)を博(ひろ)くするの一助(いちじよ)ならずや
天明元辛丑之夏謙斎序