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【右頁】
さて中将はよろつ心うくて大かた
殿へもまいり給はすはゝうへはこれ
をきゝ給ひてよしなきことかな
かやうにもてなしかなしむも中将を
おもふゆへにこそかなと心くるしく
物をおもはせうきめをみせたまふ
事のつみふかさよと殿に申させ
給へはいふかひなしとてきゝいれたま
はすさりなから世に心くるしくそ
おほしめしける中将はかくて物をもふ
も心うしとてはりまのかみたゝ一人
めしくして御むまにてたちいてた
まひぬこれをかきりの事はれはみや
【左頁】
このなこりちゝはゝ御をとゝいの御
なこりわか君一かたならぬかなしさ
たとへんかたなしさりとてはとゝ
まりて世にたちましるへき心ち
もせねはいつくをさすともなくこま
にまかせてたちいてゝうはのそら
にまよひ給ふ御心のうちせんかたなし
なけきわひこまに
まかせてわけゆけは
ゆめちをたとる
心ちこそすれ
かやうにうちなかめていかならんれい
ふつれいしやにもまいりて身の