東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

新板絵入伊勢物語 : かうしやく付 2巻 上 - 翻刻

新板絵入伊勢物語 : かうしやく付 2巻 上 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【右丁】 ふみに。あさましくえたいめんせで。月日のへにけること。わすれやし 給ひにけんと。いたく思ひわびてなんはんべる。世の中の人の心は。め((はな) 《振り仮名:がるれ|れゐること也》ばわすれぬべきものにこそあ ̄ン めれといへりければ。よ ̄ン みでやる   めがるともおもほえなくにわするゝ時しなければおもかげにたつ (四十七) むかし。おとこ。ねんごろに《振り仮名:いかでど思ふ|(ゆきてあはんと思ふ也》女ありけり。されど此おとこを。 あだなりときゝて。つれなきのみまさりつゝいへる 《割書:古今》大ぬさのひくてあまたに成ぬれば思へどえこそたのまざりけれ 返しおとこ 《割書:古今》大ぬさと名にこそたてれながれてもつゐによるせは有てふものを (四十八) 昔。男。有けり。《振り仮名:馬の|(右に注す》【注】はなむけせんとて。人を待けるに。こざりければ 《割書:古今》今ぞしるくるしきものと人またんさとをばかれずとふべかりける                       伊勢物語上終 【注 前コマ四十四段の所で、「馬のはなむけ」の注を記載している事をさす。】