翻刻
給はりことには子孫をして医業をすてゝ
祖先弓馬の余業を継しめらるゝことをもゆ
るさしめられし是等の特恩感激の深き
言詞にのへ尽しかたし子々孫々に至り
ても此君恩殊遇をわするゝ事なく忠
誠をもて公に奉せんこと予が望むところ
なり予か治療の事は門人を撰て伝るのよ【みヵ】
にあらす数部の著述を梓に彫て世
にひろく行ふことに子孫に伝ふへきにも
あらす俗人の医こゝろ有はあしきもの
なり将棊の駒のきゝを覚たれはとて
勝へきにあらす桂馬の両手王手飛車
手は其法なれとよはき人の此法をほとこす
ことのならさるに斉しなまなか医法を
覚て害になること少なからす病は医にま
かするを良とす上工と下工を常に弁へ