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コレクション: コレクション2

国字痘疹戒草 3巻 - 翻刻

国字痘疹戒草 3巻 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

【右丁】 として順逆(じゆんぎやく)険(けん)の三項(みとふり)あり順(じゆん)なるものは薬(くす)りを用(もち)ひずして 自(おのづか)ら愈(なをる)といへども風寒(かぜ)を防(ふせ)がず穢気(けがれ)不浄(ふじよふ)を忌(い)ます禁忌(いみこと)を守(まも) らざれば忽(たちまち)に順(じゆん)も逆(ぎやく)に変(かは)る事(こと)掌(てのうら)をかへすが如(ごと)し又/発熱見(ほうさうのは) 点(じめ)の時(とき)毒(どく)を解(け)す薬(くす)り痘(でもの)を稀(すくな)ふする薬(くす)りなどいひて俗家(ぞくか)一(おし) 等(なべ)て種々(いろ〳〵)の薬(くす)りを用(もち)ひ反(かへ)つて害(わざはひ)を招(まね)くもあり故(かるかゆゑ)に今(いま)世間(せけん)庸(へた) 医合(いしや)薬肆(くすりうり)のあやまりを糺(たゞ)し痘中(ほうさう)首尾(はしめをはり)食物(くひもの)禁好(よしあし)幷(ならび)に看病(かんびやう) の仕様(しいやう)など委(くは)しく記(しる)して門人(もんじん)に示(しめ)し初学(しよがく)の一助(いちじよ)となし名(な) づけて痘疹戒草といふ時(とき)に或(ある)人(ひと)此(この)書(しよ)をみて懇(ねんごろ)に告(つげ)て曰(いはく)方(い) 家(しや)良(よき)薬(くすり)を撰(えら)びて起死回生(きしくわいせひ)の労(ほねをり)をなすといへども病家(びようか)介抱(かいほう) 【左丁】 守護(しゆご)に疎忽(そこつ)なるをもて終(つひ)に鬼籙(きろく)に陥(おちい)る者(もの)すくなからず 此(この)書(しよ)和解(わげ)して世俗(せぞく)媪嬶(うばかゝ)の見易(みやすき)き儘(まゝ)になし是(これ)を海内(よのなか)にほ どこそば万世(のち〳〵)痘(ほうさう)を患(わづら)ふものを救(すく)ふの功(こう)実(まこと)に大(おほ)ひならんと 強(しひ)てすゝむるに因(よつ)て漫(みだ)りに筆(ふで)を染(そめ)て国字(かながき)につゞり媪嬶(うばかゝ)の読(よみ) 易(やす)からん事(こと)を欲(ほつ)し世俗(せぞく)痘家(とうか)看病(かんびやう)の便(たよ)りとなすと云々  寛政五癸丑#1春三月    周防錦橋翁書於洛陽紫水亭