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コレクション: コレクション2

国字痘疹戒草 3巻 - 翻刻

国字痘疹戒草 3巻 - ページ 5

ページ: 5

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【右丁】 も軽(かろ)く瘡(でもの)も稀(すくな)ふして頭面(かほ)に二ツ三ツ手足(てあし)に四ツ五ツを発(はつ)し或(あるひ) は産瘡(うぶせ)とて産屋(さんや)の内(うち)に於(おひ)て惣身(からだ)に赤(あか)き細(ちいさ)なる瘡(てもの)を発(はつ)す是(これ) を爛衣瘡(らんいさう)といふ《割書:俗(そく)に胎毒(たいどく)|ともいふ》其(その)内(うち)に痘(ほうさう)を六ツ七ツ雑(まじ)へ出(いだ)すもあり父(おや) 母(おや)もその痘といふ事をしらで遂(つひ)に七八十/歳(さひ)に至(いた)り此(この)阨(やく)を免(のかれ) たりと思(おも)ふもありこれを其(その)幼稚(えうち)の時(とき)を知(し)らずといふ必(かならず)しも有(ある) 無(なき)の説(せつ)に抱(かゝは)り泥(なづ)むべからず且夫(そのうへ)大人(おとな)の痘(とう)は小児(こども)より重(おも)しと す往々(たび〳〵)四五十の人/痘(はうさう)患(わづら)ふをみるに稀密(おほきすくなき)の差別(しやべつ)ありといへども 何(いづ)れも皆(みな)皮膚(みのかは)厚(あつ)く気(き)も血(ち)も不足(たらず)して凶逆(わるきやまひ)をなす者(もの)多(おほ)し 夫(それ)故(ゆゑ)痘は四五歳より十二三歳のあひたを吉(よし)とす凡(およそに)痘の稀(すくなき) 【左丁】 は気血(きけつ)壮実(つよく)して瘟疫(うんえき)に感(かん)する事/浅(あさ)きゆゑなり密(に?のおほき)は気血 衰虚(よはく)して疫癘(えきれい)の気を受(うけ)る事/深(ふか)き故(ゆゑ)なり痘は稀密(きみつ)にかゝ はらず順逆(じゆんぎやく)を要(えう)とすとて瘡(でもの)の多(おほき)少(すくなき)にはよらず症(やまひ)の善悪(よしあし)を第(だい) 一(いち)とする事なり古人(むかしびと)も稠密(ちうみつ)を恐(おそ)れす一点(いつてん)を嫌(きら)ふとて一点(ひとつ)にて も悪(あし)き痘あるときは害(わざはひ)をなすものにて稀疎(てものすくなき)なれはとて忽(おろか)せ にすべからず又(また)凶逆(きようぎやく)を恐(おそ)れず食(しよく)を要(えう)すとてたとひ《振り仮名:六ヶ敷|むつ  しき》 症(やまひ)なりとも飲食(のみくひ)をよくする者(もの)は幸(さいはひ)に愈(なを)るもありされど又(また) 食(しよく)を二にして膿(うみ)を一とすとて痘(ほうさう)灌膿(うみもた)ざれは食(しよく)をよくするとて よろこぶことなかれ且(かつ)痘は諸病(もろ〳〵のやまひ)とちがひわづか十二日を定期(かぎり)