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翻刻
【柱】古今巻十七 〇二
たいめん有けるに僧正かきのすりすいかんを着て久しく
見参に入らざるよしを奏し侍りけり御夢さめさせ
給ひてのち御心れいならずおはしまして時々朗詠/読(どく)
経(きやう)などせさせ給ひけりある時は御てうづめして西に
むかはせ給ひて生身(せうしん)の成仏などおほせられけり或
ときは又/故(こ)僧正増智なりなどゝなのらせ給けり
ふしぎなりける事也さりながらのち〳〵はべちの御
事もなかりけるにや
【585】治承二年六月十二日ひつじの時/未申(ひつしさる)の方の星(ほし)地
にをちたりけり其てい水精(すいしやう)のことし尾(を)の長さ二丈