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翻刻
【柱】古今巻十七 〇二十三
けるに秘蔵のまもり刀を取いでゝ玉にとらせけるに
件のかたなをくわへてねこやがてにげはしりけるを人々
追てとらへんとしけれ共かなはず行がたをしらずうせ
にけり此ねこもし魔(ま)のへんげして守(まもり)りを取てのち
憚(はゞかる)所なくをかして侍るにやおそろしき事也
【610】仁治三年/大嘗会(だいじやうゑ)に人多く参りつどひけるに外記(けきの)
庁(てう)のうちひがしのかたなるもみの木のこずえにかみを
つかみなる法師一人ふしたりけり人あやしみさはぎて
とかく取おろしたれば死ゝたるがごとく成けり春日(かすが)
町(まち)辺(へん)成ものにてぞ侍ける天/狗(く)のしはざにやふし