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ぎなりしこと也
【611】これも仁治の比伊勢の国書生庄より百姓成ける
法師のぼりて五条/坊門(はうもん)とみの小路(こうぢ)にやどりて居た
りけり役(やく)はてゝくだりけるに同庄にあひしりたる山
寺法師に行あひぬいつくへ行ぞと問ければ庄へ下る
よしをかたれば我も下る也さらば同道せんといひければ
ぐしてくだると思ふ程に其道にもあらで思ひかけぬ
法勝寺(ほうせうし)法成(ほうじやう)寺などにきにけりいも【「いも」は「いとも」ヵ。書陵部本「心も」】心ならず鬼(おに)にみとら
れたるさま也去程に又七条/高倉(たかくら)にきぬ此山寺法師
云やうあちこちとありきて喉(のど)のかはきたるに其/指(さし)たる
【上欄書入れ】26
【柱】古今巻十七 〇二十四