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清水にいたりぬ鐘楼(しゆろう)のうへにゐて行ていかにか
したりけん檜皮(ひわだ)と裏板(うらいた)とのあはひにかつらを持
てなが〳〵としばりからめてつりつけて天狗はうせ
にけり刀をさしたりつる程はかくおもふさまにはえせざ
りつるに刀をなくせさせて後かくはしたるなめり
鐘突(かねつき)に人のおり立けるにものゝうめきければ寺僧
どもにつげて裏板(うらいた)をはなちてとかく命いけて問(とい)
ければかくかたりけるとなん
古今著聞集巻之十七終
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS
【上欄書入れ】26
【柱】古今巻十七 〇二十五