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これをえてかの住僧にだひければ感悦(かんえつ)はなはだしかゝる程に
僧正の御/姉梅壺(あねむめつぼの)女御このおはしますやうをきかせ給てかの
国司(こくし)藤原のむねもとにおほせて小袖以下の御おくり物
有ければ馬允某(むまのぜうなにかし)御つかひにてかの山に参向しけるに
はからざるに僧正に見あひ奉りけり地上にひざまづき
ておどろきあやしむ事かぎりなし住僧これを見て貴人
のよしをしりて科(とが)を悔(くい)ておそれまどへるさまことわり也僧正
身の事しらぬと夜中に行方もしらずうせられにけり
むかし玄/賓僧都(ひんそうづ)の伊賀国に郡司(ぐんし)につかへて侍ける
ためしにおなじく侍り
【柱】古今巻二 〇二十四