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けるをの〳〵扈従(こしう)し給けり亭主/手輿(てこし)を用意して
ひとへかりぎぬきたるさふらひ六人にかゝせて左府の
車のもとへむかへにまいらせられたりけるにしきり
にのがれ申されけれどもあながちに申されければのり
て泉へわたり給ひけり一条二位の入道/能保(よしやす)右衛門
のかみにて侍ける盃酌まうけて候/設(まうけ)られける
盃酌すこんありてゆきたかめしいだされて縁(えん)に
候して鯉(こひ)きりたり左府ゆきたかにしめし給けるは
鯉(こひ)調備(てうび)するやうをば存知たり共/食(くい)やうをばしらじくふ
て見せんものし給ひけりまことにやう有げにて
【上欄書入れ】10
【柱】古今巻十八 〇九