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翻刻
奉るこれよりさきに御座の南の辺に置(をき)物御/厨子(ずし)
一/脚(きやく)をたてゝくだんの御筝をきまうけたり式部卿の
親王(みこ)和/琴(ごん)を弾(たん)じ源大納言/琵琶(びわ)を弾じけり御遊
をはりて王卿(わうけい)以下に禄(ろく)を給ふ又御みきまいりて
式部卿親王にたまはせける親王すなはち御前の階(みはしの)間
より庭にをりて拝舞(はいぶ)し給ひけり南の長階(なかはし)より
のぼりて座につくさらに盃をとりて次第に
くだりけり納言御/挿頭(かざし)のまふけ有/献(けん)ずべきよし
申されけり
【650】南殿の桜は村上の御時式部卿/重明(しげあき)親王の家の桜
【上欄書入れ】6
【柱】古今巻十九 〇五