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翻刻
【柱】古今巻十九 〇五
匂ひ異なりとてうつしうへられけるとて其後たび〳〵の炎(えん)
しやうにやけにければ又あらぬ木をぞうへかへられける代
〳〵の御門(みかど)此はなを賞(しやう)ぜさせ給ひて花の宴(えん)を行(おこ)なはる
承久(しやうきう)に右馬の権の頭頼茂朝臣うたれし時又やけにけりやがて
造内裏(ざうだいり)ありしにこの桜のたね大/監物(けんもつ)源の光行(みつゆき)が家
にうつしうへたるよし聞へてめしてうへられけるとぞ
いづれの時のたねにてか有けんおぼつかなし其桜も
いく程なくてやけぬれば今はあとだにもなしくち
おしきこと也
【651】康保(かうほう)三年閏八月十五日/作物(つくも)所/画(ゑ)所あいわかつて