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をの〳〵退出今度殿上人の禄はなかりけるとかや
【656】経信卿/太宰師(ださいのそつ)に任じてげかうの時八月十五夜に
筑前国/莚田駅(むしろだのむまやと)につきたりけるに天はれ月あきらか
なるに館(たち)の前におほき成/槻(つき)ありけり枝葉(えたは)ひろくさし
おほひて月をへだてければ人をめしあつめてたちまち
に其木を切はらはせて月にむかひて夜もすがら
枇杷をかきならして心をすまして天(そら)あけぬれは
たゝれにけりかゝるすき人も今はなき世なりけり
【657】堀川院の御時五月五日/江師(ごうそつ)菖蒲(あやめ)をたてまつり
【欄書入れ】14
【柱】古今巻十九 〇十二