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とらざりけり御/鷹飼(たかがい)どもめん〳〵にとりかひけれども
すべて鳥に目をだにかけさりければしかねてくだんの
鷹を粟(あわ)田口十禅寺の辻につなぎて行人に見せら
れけりもしをのづからいふ事也あるとて人を付られ
たりけるにたゞのひたゝれ上下にあみがさきたるの
ぼり人馬よりおりて此鷹を立まはり〳〵見てあはれ
逸物(いちもつ)上(うへ)なきもの也たゞしいまだとりかはれぬ鷹な
ればよもとらじといひて過る者有けりその時
御鷹飼出てかの行人にあひて只今のたまはせつる
事すこしもたがはす是は御門の御鷹也しかるべくは
【上欄書入れ】4
【柱】古今巻二十 〇三