← 前のページ
ページ 1290 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻二十 〇三十一
に入たりければ前の能登守光村につゞみ打(うた)せられて
まはせられけるに誠に其興ありてふしぎ也けり
けんもんさのひたゝれこばかまにさやまきまかせて烏(ゑ)
帽子(ほうし)をさせたりけりはじめはのどかにまひてすゑ
ざまにはせめふせければ上下目をおどろかして興
じけり舞はてゝはかならず纏頭(てんとう)をこひけりとらせ
ぬかぎりはいかにも出ざりければ興有事にてまは
せてはかならず纏頭(てんとう)をとらせけり件の猿やがて光(みつ)
村(むら)あづかりて養(かい)けるを馬屋の前につなぎたりける
にいかゞしたりけん馬にせなかをくはれたりけり其