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翻刻
【柱】古今巻三 〇九
三公地に下て拝し給ひけり殿下左府随身府生/下毛(しもつけ)
野敦久右府前駆参河ノ権ノ守/感(もり)【盛ヵ】雅(まさ)を南/階(かい)の前に召て
御衣をぬきてたまはせけり内大臣中納言中将左右より
すゝみより給てくれなゐのうちあこめ御ひとへおくり出
されけり中納言中将つたへとりて御/単(ひとへ)物をば敦久(あつひさ)に給ひ
打衣をは盛雅に給ける先期(せんき)あれとも時にのぞみて
面目ゆゝしくぞ侍けり次に中宮御方/臨時客(りんじかく)に人々
参給けり催馬楽朗詠などはてゝ散斗(さんと)新/靺鞨(まつか)その駒
などにおよびける渕酔(えんすひ)の興ためしなくや侍らん久安三
年十一月廿日/豊明(とよのあかりの)節会/内大臣(宇治)内弁をつとめ給ひけるに