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翻刻
【柱】古今巻三 〇十
我(がの)大相国もかくし給たりけり仁平二年五月十七日/最(さい)
勝講(せうこう)おこなはれけるに中山内府蔵人左衛門ノ佐にて奉
行せられけるに廿一日/結願日(けちぐはんのひ)左大臣まいり給ひて御装束
をみさせ給ひけるに九条大相国大納言にておはしけり
資信(すけのぶ)中納言の左大弁とて参られたりけるが講談師
座(さ)のたてやう例にたがひたるよし申されにけるにつきて
左府奉行の職事に仰られてなをされにけり左府後
に日記を見させ給ひけるに本の御装束たがはざりければ
僻説(ひがせつ)にてなをされつる事をくいたまひて怠状を書て
職事(しきじ)のもとにつかはしけり正直なりける事かな