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翻刻
内宴(ないえん)は弘仁年中にはじまりたりけるが長元より後たへ
ておこなはれず保元三年正月廿一日におこしおこなはるべ
き由さた有けるほどに其日は雨ふりて廿二日におこなは
れけり次第の事共ふるきあとを尋ておこなはれけり法(ほう)
性寺(せうし)殿関白にておはしましけるをはじめて人々おほく
参りあひたりけるに前ノ太政大臣はかならず詩(し)を可奉にて
おはしけり太政大臣は管絃の座に必候へき人にておはし
けるに座敷うちなかりければいかゞ有べきとかねてさた
有けるに太政大臣しもとつくべきよしすゝみ申されけれ
ども殿下ゆるし給はざりけりつゐに前太政大臣まづ
【柱】古今巻三 〇十一