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翻刻
【柱】古今巻三 〇十二
の急(きう)このたびの御遊ことにおもしろかりければ主上興
に入せおはしましけり按察(あせち)笙を閣(をひ)【擱ヵ】て時々/唱歌(しやうが)せられ
けり興ある事也永暦よりおこなはれず成にけりくち
おしき事也
後白河院御熊野詣に藤代(ふちしろ)の宿につかせおはしまし
たりけるに国司松/煙(えん)をつみて御前におきたりけり
花山ノ院左府中山太政入道殿其時右大将にて御前に候
はせ給たりけるに此墨いか程の物ぞ心みよと勅定有
ければおとゞ右大将にすゝめ申されければ硯を引よせて
墨をとりてすらせ給ひけりその様/除目(ぢもく)の執筆の定