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成けり左府見とがめてしきりに感歎(かんたん)のけしき有けり
建久の比/月輪(つきのわ)入道殿/摂録(せつろく)にて公事どもをこし行はれけ
るに近代節会などにも上達部物をくはぬ事いはれなき
事也ふるきにまかすべきよしさた有けるに三条左大臣入
道の内弁の時さつ(きイ)にとりてめしたまひたりけるを職者(しよくしや)
のし給ことなればやうぞ侍らんとや思はれけん諸人みな
同し物を食(しよく)せられけり次に又内弁かちぐりをとりてめす
よしして懐中(くはひちう)し給ひければ人々皆また同していにせら
れけり殿下たちのぞかせ給て何となく内弁のせらるゝ
事をかゝるべきしきぞと心得て人々まねぶ事見ぐるし
【柱】古今巻三 〇十三