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翻刻
【柱】古今巻三 〇十五終
ける比興の事なりけり勝負舞(せうぶまひ)を奏する時木工ノ権
頭/孝道(たかみち)一/皷(こ)をうち蔵人/孝時(たかとき)太/皷(こ)を打けりまことの義
にもおとらずそ侍ける猪熊殿(いのくまとの)の関白にておはしまし
ける光明峯寺(くはうめうぶじ)入道殿の左大臣にておはしましけるにめしに
おうじて参らせ給ひて御覧ぜられけり後鳥羽院御/熊野(くまの)
詣(まうで)の間なりけり御よろこびの後此事きこし召て主上の
御まねしかるべからず剰(あまつさへ)食(しく)する事/狂(けう)々也とて逆鱗(げきりん)有
て按察光親(あぜちみつちか)卿を御つかひにて内裏へ申されたりければ
ことにがくなりけるとなん
古今著聞集巻之三終