Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - ページ 206

ページ: 206

翻刻

詩歌有けるに式部大輔/永範(なかのり)卿月の影に立出て抄物 を見て楼台(ろうだい)に月/映(エイシテ)素輝(ソキ)冷(スサマシ)七十秋/闌紅涙余(タケテコサルイヲホシ)といふ秀 句を作たりけるむかしはふところに抄物など持るしから ぬ事也けり近代は不覚の事に思てもたぬ事に成はて にけり不(アラス)_二是花中偏 ̄ニ愛(アイスルニ)_一レ菊 ̄ヲ此花開 ̄テ後更無_レ花これは元(げん) 稹(しん)が秀句也/隠君子(いんくんし)琴を弾し給ける空よりかげの やうなるものきたりていひけるは我此句をあは【いヵ】す宿執 あるによりてその感にたへすたゞし後の字をあらため て尽(ツキテ)とあるべしと云てうせにけり いづれの年に天下に疫病はやりたりけるに或人の    【柱】古今巻四        〇四